2012年4月1日日曜日

渋谷電源カフェの場所探し③

ビーズ(beez)の提供価値の1つである利便性について。

この利便性はいくつもの要素によって構成されるのですが、その大きな要素として、駅からの距離感が挙げられます。

厳密に言うと、距離と距離感は異なるもので、距離感とは単純な駅からの距離に加えて、交差点、歩道橋、坂、歩行者の通行量などのいくつの要因が重なり構築されます。
そうした距離感によって、利用者が店舗に足を運ぶかどうかは無意識的にも影響されてしまいます。
特に雨の日なんかは影響されるものではないでしょうか。

さらに、利用者に便利だと感じられる距離感というのは、体験してみなければ分からない要素でもあることが、より目利きを困難にさせます。
beezが物件を探しているとき、どれだけ利用者の立場にたって自問自答したとしても、その不安ともいえる悩みがはっきりと解明されない苦しさが多々あります。

しかし、今回の物件はそういった悩みを払拭する駅から徒歩1分の立地!
4月に完成するヒカリエの真横のビル!!
当然、家賃も高く、ハイリスク・ハイリターンの案件となります・・・

ここで考えるべき点は、駅の近さと家賃とのトレードオフについてです。
beezのサービスは本当に駅に近くなければ提供できないものなのでしょうか。
というのは、エキナカのカフェを想像してもらえるとよくて、駅徒歩0分のカフェの居心地はいかがでしょうか。
エキナカは、時間が無い人をターゲットに、高回転を前提とした座席タイプになっているはずです。
一方で、サードプレイスを提唱するスタバは、ゆったりとした座席タイプで、そもそもカウンターでお客さまを待たせる時点で、ドトールを利用するような忙しい人をターゲットからはずし、空間コンセプトを実現しました。
つまり、beezの真の価値を提供するためには、駅から離れることも1つの戦略になります。
一概に駅に近ければ良いということでもないことだけは確かです。

とはいえ、利用者にとっては、遠いよりかは近くが良い!というのも真です。
なので、まずは駅近の店舗の実現を目標にします。

最終的にどこで何をやったのかは、できるまでの楽しみにしておいてください。


■渋谷 新免ビル
JR渋谷駅徒歩1分 67.66㎡ 家賃322.2千円+管理費75.2千円
現況はヒカリエの舞台内装工事を請け負っている会社の現場詰所。
おかげで、現地の詳細調査が進展しません・・・